第1回日本口腔医学会総会・学術大会(WEB開催)
学会テーマ
口腔医学の叡智の結集

開催日時 3月9日(木)17:00~19:00

大会長

米永一理(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 特任准教授 講座長)

実行委員長

板井俊介(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 特任助教)

準備委員長

外崎奏汰(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 十和田市立中央病院総合内科)
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開催概要

第1回日本口腔医学会総会・学術大会(WEB開催)
学会テーマ「口腔医学の叡智の結集」

開催日時 3月9日(木)17:00~19:00
参加費 1万円
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主催:日本口腔医学会

Japan Oral and Medical Society
17:00~ 大会長講演『日本口腔医学会はじまる ~設立の経緯と目的~』
米永一理(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 日本大学歯学部)

17:20~ 基調講演『お口のエビデンス2022 ~正しい情報から正しい知識を得るために~』
板井俊介(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座)

17:40~ 教育講演1『多職種連携にかかせないポイント ~「食べる」の支援を通して~』
外崎奏汰(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 十和田市立中央病院総合内科)

18:00~ 特別講演 『日本初の薬事承認を得た画像診断AI』 
越野沙織(東京大学医学部附属病院22世紀医療センター コンピュータ画像診断学/予防医学講座)

18:20~ 教育講演2『「食べる」のみかた ~オーラルフレイル・イートロスの対応~』
米永一理(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座)

18:40~ 一般講演『お茶のエビデンス2022 ~お茶の持つ力~』
板井俊介(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座)

学会誌:日本口腔医学会誌 Journal of Oral and Medical Science 学会ホームページ:https://www.joms.jp

※時間は会の進行具合により前後する場合があります。
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大会長講演

日本口腔医学会はじまる ~設立の経緯と目的~

米永一理(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座)
口腔医学とは、「歯のみならず、口腔の構造や機能、疾病について研究し、口腔と全身との関連を明らかとしながら、疾病を診断・治療・予防する方法を発展させ、心身の健康を科学する学問」である。歯科医学は、歯を中心とした診断・治療を行ってきた。一方、超高齢社会となった現在、歯だけを診ればよい時代は終わっており、全身と口腔の関係を鑑みながらの医療介入ができる必要性に迫られている。よって、本学会の目的は、医学の中における口腔として、体系的に学ぶ学術団体として活動を行い、プロフェッショナルの養成、生涯学習、連携の場を提供し、口腔領域の臨床・教育・研究の発展に貢献することを目的とする。
本講演ではこれらをまとめる。

基調講演

お口のエビデンス2022 ~正しい情報から正しい知識を得るために~

板井俊介(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座)
現在様々な媒体から、口腔の健康活動を知ることができ、われわれ歯科医療者も、多くの口腔の健康に関わる指導を日々行っている。一方で、「その根拠は」と言われると、どこにその情報があり、その情報が本当に「正しい情報」であるか、自信を持って伝えることは難しい。
そこで本講演では、正しい情報・知識を知るための方法を示し、口腔関連の疾患と全身疾患との関わりについて、どのようなエビデンスがあるかをまとめ、明日からの診療に根拠を持って臨める情報を提供する。

教育講演1

多職種連携にかかせないポイント ~「食べる」の支援を通して~

外崎奏汰(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座,十和田市立中央病院総合内科)
「食べる」の支援には多職種で適切な評価と対応を行う必要がある。医師のみの介入は部分的であり、歯科医師、看護師、歯科衛生士、リハビリテーションスタッフなど多職種での連携が重要である。当院では看護師が支援が必要な入院患者さんの「食べる」をKuchikara Taberu Balance Chart(KTBC)を用いた13項目による評価を行い、医師、歯科衛生士、言語聴覚士などと相談しながら介入している。特にKTBCによる介入で改善が得られない重症嚥下障害の患者さんでは完全側臥位法を取り入れながら、患者さんが最期まで「食べる」を楽しんでいけるような支援を心掛けている。今回総合診療医の視点から、多職種の介入のポイントについて「食べる」の支援を通して共有する。

特別講演

日本初の薬事承認を得た画像診断AI

越野沙織(東京大学医学部附属病院22世紀医療センター コンピュータ画像診断学/予防医学講座)
昨今、人工知能が医用画像診断の臨床現場で、医療機器として普及され始めている。画像診断医として有用性を検証した脳動脈瘤検出AIが、2019年9月に国内初の薬事承認を得た。現在、全国250施設以上の病院や診療所で利用されている。
2022年の診療報酬改定では、画像診断管理加算3に新たに画像診断AIの要件が加わった。この流れを受けて、2023年4月より東京大学医学部附属病院放射線科でも上述の脳動脈瘤検出AIを採用した画像閲覧ソフトに移行する方針である。
本講演では、社会実装までの道のりや保険収載を含めた社会の動きについて詳述していきたい。

教育講演2

「食べる」のみかた ~オーラルフレイル・イートロスの対応~

米永一理(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座)
人の3大苦痛として、疼痛、疾患関連うつ、カヘキシアがある。この中でカヘキシアは、食べられない状態が続くこと(=イートロス)でおこり、解決すべき課題である。また人の3大欲求として、睡眠欲、排泄欲、食欲があるが、睡眠欲と排泄欲は要介護状態でも満たせる一方、食欲だけは誰かに介助をしてもらわないと満たせない。
このような背景の下、多職種で食べることの重要性が広く認知されるようになった。よって、今後オーラルフレイル・イートロスの予防のため、多職種連携の先にある、医療と市民(住民)、市場(産業)、市政(行政)との連携である医市連携(いしれんけい)が重要となる。
以上を踏まえ、今回『食べる』のみかたを解説する。

一般講演

お茶のエビデンス2022 ~カテキンの持つ力~

板井俊介1, 3),外崎奏汰1, 2),大野幸子1),渡辺林治1),星和人3),米永一理1, 2, 3)
1)東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座
2)十和田市立中央病院総合内科
3)東京大学大学院医学系研究科感覚・運動機能医学講座口腔顎顔面外科学

多くの日本人の日常的な嗜好品である緑茶には、様々な効能があることと考えられており、近年の研究から様々なエビデンスが明らかとなりつつある。それに伴い、日本だけにとどまらず欧米諸国においても緑茶の存在感は増しており、お茶の効能を謳った広告や飲料、特定保健用食品も数多く上市されている。
このような背景の下、われわれは緑茶の有効成分の働きを解明しようとしており、特にカテキンに着目している。今回、このカテキンによる全身疾患や健康への影響について、その根拠となる論文を紹介し、緑茶の持つ力に関するエビデンスをまとめる。これにより、今後の診療や日常生活において、多面的に健康活動を行う一助となる情報を提供する。

筆頭演者紹介

(あいうえお順)

板井俊介(Itai Shunsuke)

【現職】東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 特任助教

【略歴】
東京医科歯科大学歯学部卒業
2015年 東京大学医学部附属病院
2016年 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 顎口腔外科学分野 大学院生
2019年 東京医科歯科大学病院 顎口腔腫瘍外科 医員
2020年 東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 特任助教

【資格等】
博士(歯学)(東京医科歯科大学)
日本口腔外科学会認定医
日本口腔科学会認定医 他

越野沙織(Koshino Saori)

【現職】東京大学医学部附属病院22世紀医療センター
コンピュータ画像診断学/予防医学講座 特任助教

【略歴】
東京医科歯科大学医学部卒業
2015年 東京大学医学部附属病院
2017年 東京大学大学院医学系研究科 生体物理医学専攻 放射線医学講座 大学院生
2017年 順天堂大学医学部 放射線医学教室 放射線診断学講座 助手
2018年 Pitié-Salpêtrière Hospital, Université de Paris-VI 放射線科 客員研究員
2020年 東京大学医学部附属病院 放射線科 チーフレジデント
2021年 東京大学医学部附属病院 コンピュータ画像診断学/予防医学講座 特任助教

【資格等】
博士(医学)(東京大学)
日本医学放射線学会認定 放射線診断専門医
日本IVR学会認定 IVR専門医(放射線カテーテル治療専門医)
日本核医学会認定 PET核医学認定医
肺がんCT検診認定医
検診マンモグラフィ読影認定医
第1種 放射線取扱主任者
日本医学放射線学会認定 研修指導者 他

外崎奏汰(Tonosaki kanata)

【現職】東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座
十和田市立中央病院総合内科

【略歴】
弘前大学医学部卒業
2018年 十和田市立中央病院
2020年 東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 大学院生
2020年 十和田市立中央病院総合内科 医員

【資格等】
嚥下機能評価研修会修了
口腔ケア学会認定口腔ケアアンバサダー 他

米永一理(Yonenaga Kazumichi)

【現職】東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座
特任准教授(講座長)

【略歴】
鹿児島大学歯学部、東海大学医学部卒業
2006年 東京大学医学部附属病院
2013年 十和田市立中央病院
2015年 東京大学医学部附属病院顎口腔外科・歯科矯正歯科助教
2017年 十和田市立中央病院総合内科医員
2017年 日本大学歯学部兼任講師
2018年 JR東京総合病院総合診療科医長
2019年 JR東京総合病院地域医療連携相談センター長
2019年 十和田市立中央病院附属とわだ診療所院長
2020年 東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座特任准教授

【資格等】
博士(医学)(東京大学)
日本口腔ケア学会口腔ケアアンバサダー委員会委員長
日本内科学会認定医
日本専門医機構認定総合診療専門医
日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医/プログラム統括責任者
日本プライマリ・ケア連合学会認定医/指導医
日本抗加齢医学会認定専門医
日本病院総合診療医学会認定病院総合診療医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本医師会認定産業医
日本再生医療学会認定医
日本口腔外科学会認定医
日本口腔科学会認定医/暫定指導医
日本口腔内科学会指導医
認知症サポート医
難病指定医
医師臨床研修指導医
歯科医師臨床研修指導歯科医 他
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お申し込みから参加までの流れ

Step.1
お申し込み
  • 1名ずつお申込みください 申込フォームに必要事項をご記入の上、送信してください。
  • 登録する連絡用メールアドレスには携帯電話のメールアドレスを使わないでください。事務局からの連絡メールが不達になる可能性があります。
  • 携帯電話へのメールを希望される場合には、Gmail、Yahoo!mail、Hotmailをお使いください。
  • 販売システムを使用しているため、申込時に『ご購入いただきありがとうございました』『購入商品』『ショップ名』などの表示がでます。予めご了承ください。
Step.2
受付完了案内メールが届く
  • 入金確認後、ご入力いただいたメールアドレスに受付完了メールが届きます。
  • 受付完了メールには第1回日本口腔医学会へのアクセス方法が記載されています。
Step.3
アクセスし参加する
医学会当日の17:00になりましたら、指定のURLにアクセスしてください。
※ 領収証、参加証は、当学会の開催後に発行されます。
Step.2
受付完了案内メールが届く
  • 入金確認後、ご入力いただいたメールアドレスに受付完了メールが届きます。
  • 受付完了メールには第1回日本口腔医学会へのアクセス方法が記載されています。

第1回日本口腔医学会総会・学術大会(WEB開催)
学会テーマ『口腔医学の叡智の結集』

開催日時 3月9日(木)17:00~19:00
10,000円