野田明里(東京大学大学院医学系研究科感覚・運動機能医学講座口腔顎顔面外科学)
近年、人工知能(Artificial Intelligence:AI)自ら学習する機械学習、特に畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network:CNN)を用いた深層学習(Deep Learning)を基盤とした第3次ブームを迎えている。このブームは加速し、厚生労働省の保健医療分野AI開発加速コンソーシアムにおいて、ゲノム医療、画像診断支援、診断・治療支援、医薬品開発、介護・認知症、手術支援と6種の重点領域が定められた。中でも画像診断支援に関する研究は、画像認識において優れたアルゴリズムであるCNNを中心に、医科領域、歯科領域でも盛んに行われるようになってきた。本講演では、口腔外科領域で実際に行っているCNNを用いた『置き換え』を目指すAIによる画像診断を共有する。