第2回日本口腔医学会学術大会(WEB開催)
学会テーマ
歯科とAIの未来

開催日:12月7日(木)
開催場所:東京大学(東京都文京区本郷7-3-1)
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大会長

米永一理(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 特任准教授 講座長)

実行委員長

板井俊介(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 特任助教)

準備委員長

外崎奏汰(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 十和田市立中央病院総合診療科)
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開催概要

第2回日本口腔医学会学術大会(WEB開催)
学会テーマ「歯科とAIの未来」

開催日 12月7日(木)
参加費 1万円
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主催:日本口腔医学会

Japan Oral and Medical Society
17:00~ 大会長講演『医療におけるChatGPTの活用術』
米永一理(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 日本大学歯学部)

17:20~ 教育講演1『歯科関連のAIの実装例』
板井俊介(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座)

17:40~ 特別講演1『オンライン歯科健診の実現と画像健診AI開発を目指して〜医療分野における挑戦〜』
岡本孝博(株式会社スクリエ 代表取締役社長CEO/歯科医師)

18:00~ 特別講演2『データ駆動型アプローチによる歯科画像診断の革新〜AIの説明可能性と医療支援の新横断面〜』
坂本京也(株式会社 DeMiA代表取締役社長CEO/京都大学工学部卒)

18:20~ 教育講演2『口腔外科領域におけるAI研究の実際』
野田明里(東京大学大学院医学系研究科感覚・運動機能医学講座口腔顎顔面外科学)

18:40~ 教育講演3『Society 5.0における医療の未来』
外崎奏汰(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座/十和田市立中央病院総合診療科)

主催:日本口腔医学会 Japan Oral and Medical Society
学会誌:日本口腔医学会誌 Journal of Oral and Medical Science
学会ホームページ:
https://www.joms.jp
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大会長講演

医療におけるChatGPTの活用術

米永一理(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座)
2022 年 11 月にリリースされた対話型 AI である ChatGPT®(OpenAI社)は、世界的に様々な分野で活用が進められている。医療においても豊富な医学データに基づいた訓練がされつつあり、単に医学的知識を提供するだけでなく、病歴の解釈、診断、治療計画の策定など、幅広い用途での活用が想定されている。よって、われわれ臨床医にとっても、ChatGPT を含む AI を活用するスキルが重要なものとなってくることが予想される。一方で、医療における使用には、機密情報や個人情報の扱いなど注意点も多い。今回これらのことを踏まえ、ChatGPT の医療における活用術をまとめる。

教育講演1

歯科関連のAIの実装例

板井俊介(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座)
近年、様々な分野においてAIの技術が応用、実用化され、広く人々の生活にも関与してきている。そうした中、医療の分野においても画像診断や疾患の鑑別・予測など多くの技術が開発され、すでに実用化・運用まで進んでいるものも多い。
歯科領域においても、医科ほどではないが、今まさに多くの研究機関や企業等でAI技術を駆使したツールが開発され、実用化に向けての取り組みが行われている。そこで今回、すでに運用されているものやこれから薬事承認を得ようとしているものなど、現状や実例も交え紹介していく。

特別講演1 

オンライン歯科健診の実現と画像健診AI開発を目指して
〜医療分野における挑戦〜

岡本孝博(株式会社スクリエ 代表取締役社長/歯科医師)
口腔の健康状態が全身の健康状態に関連するというワードは当たり前に聞かれるようになった。しかしながら、歯の喪失やう蝕や先天的な歯列不整など、口腔疾患は多岐にわたるため、まだまだ入口である。今後の日本において、人口減少が必ず生じる未来として、経済の維持・発展のためには、口腔の健康は無視できない。医療の1分野として慎重にならざるを得ないのは事実だが、AIを恐れずに適切な理解をして活用する時代の到来と医療者の起業におけるビジネススキルについて体験を交えて考察する。

特別講演2

データ駆動型アプローチによる歯科画像診断の革新
〜AIの説明可能性と医療支援の新横断面〜

坂本京也(株式会社 DeMiA代表取締役社長/京都大学工学部卒)
デジタル技術の進歩は歯科医療の現場においても大きな変革をもたらしている。AIを活用した画像診断は、正確な診療支援を提供する可能性を秘めている。これにより、画像診断における見落としを防ぎ、より迅速かつ精確な診断を実現することが期待される。
私たちは、SAM(Segment Anything Model )を活用したセグメンテーションにより、歯科医師の画像診断の精度向上を目指している。さらに、Partial Dependence Plots(PDP)やIndividual Conditional Expectation(ICE)といったモデル非依存の解釈可能な技術を用いれば、AIのブラックボックス問題に対処できる可能性がある。これらの方法を駆使し、説明可能性を高めたAIの開発を進めることでより支援性の高いAIを歯科診療に適用する方法論を考察する。

教育講演2

歯科口腔外科領域におけるAI研究の実際

野田明里(東京大学大学院医学系研究科感覚・運動機能医学講座口腔顎顔面外科学)
近年、人工知能(Artificial Intelligence:AI)自ら学習する機械学習、特に畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network:CNN)を用いた深層学習(Deep Learning)を基盤とした第3次ブームを迎えている。このブームは加速し、厚生労働省の保健医療分野AI開発加速コンソーシアムにおいて、ゲノム医療、画像診断支援、診断・治療支援、医薬品開発、介護・認知症、手術支援と6種の重点領域が定められた。中でも画像診断支援に関する研究は、画像認識において優れたアルゴリズムであるCNNを中心に、医科領域、歯科領域でも盛んに行われるようになってきた。本講演では、口腔外科領域で実際に行っているCNNを用いた『置き換え』を目指すAIによる画像診断を共有する。

教育講演3

Society 5.0における医療の未来

外崎奏汰(東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座/十和田市立中央病院総合診療科)
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、「超スマート社会(Society 5.0)」を目指し、医療分野の発展も期待され、大きな転換期にきている。日本は超高齢社会を迎え、表出する様々な課題に対していかに質の高い保険医療システムを維持しながら対応していくかが求められている。人生100年時代を迎える中、個人の健康寿命延伸・幸福社会の実現を目的としたSociety 5.0における医療分野の展望についてまとめる。

筆頭演者紹介

(あいうえお順)

板井俊介(Itai Shunsuke)

【現職】
東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 特任助教

【略歴】
東京医科歯科大学歯学部卒業
2015年 東京大学医学部附属病院
2016年 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 顎口腔外科学分野 大学院生
2019年 東京医科歯科大学病院 顎口腔腫瘍外科 医員
2020年 東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 特任助教

【資格等】
博士(歯学)(東京医科歯科大学)
日本口腔外科学会認定医
日本口腔科学会認定医 他

岡本孝博(Okamoto Takahiro)

【現職】
株式会社スクリエ 代表取締役社長
https://sqrie.jp/

【略歴】
1995年 有限会社サードストーン/stray-light 販売員・クリエイター(アパレル業)
2008年 朝日大学歯学部歯学科卒業
2008年 京都大学医学部附属病院感覚運動系外科学歯科口腔外科分野所属 
2016年 兵庫県立尼崎総合医療センター医長
2017年 高島市民病院 診療科長
2018年 株式会社スクリエ設立
2019年 滋賀県地域医療連携推進法人 口腔ケア部門長
2021年 株式会社スクリエ代表取締役に就任
2023年 高島市民病院非常勤医師

【資格等】
日本口腔外科学会認定医
日本顎関節学会認定医
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医
歯科臨床研修指導歯科医

坂本京也(Sakamoto Keiya)

【現職】
株式会社 DeMiA代表取締役社長
https://demia.co.jp/

【略歴】
2013年 SpaceRobotContest11優勝
2014年 RoboCupJunior世界大会 優勝
2018年 一般社団法人BoCS 理事就任
2019年 株式会社DeMiA 創業 代表取締役就任(在任)
2020年 WorldRobotSummit(経産省後援)委員
2022年 京都大学工学部電気電子工学科卒業
2022年 株式会社SHIFTに株式会社DeMiAをバイアウト
2023年 RoboCupJuniorJapan技術委員就任(在任)

外崎奏汰(Tonosaki kanata)

【現職】
東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座
十和田市立中央病院総合診療科

【略歴】
弘前大学医学部卒業
2018年 十和田市立中央病院
2020年 東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 大学院生
2020年 十和田市立中央病院総合内科(現総合診療科) 医員

【資格等】
嚥下機能評価研修会修了
口腔ケア学会認定口腔ケアアンバサダー 他

野田明里(Noda Akari)

【現職】
東京大学大学院医学系研究科感覚・運動機能医学講座 
口腔顎顔面外科学 医員

【略歴】
鹿児島大学歯学部卒業
2017年 東京大学医学部附属病院
2019年 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻 大学院生
2023年 東京大学大学院医学系研究科感覚・運動機能医学講座口腔顎顔面外科学 医員

【資格等】
日本口腔外科学会認定医

米永一理(Yonenaga Kazumichi)

【現職】
東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座
特任准教授(講座長)
日本大学歯学部臨床教授

【略歴】
鹿児島大学歯学部、東海大学医学部卒業
2006年 東京大学医学部附属病院
2013年 十和田市立中央病院
2015年 東京大学医学部附属病院顎口腔外科・歯科矯正歯科助教
2017年 十和田市立中央病院総合内科医員
2017年 日本大学歯学部兼任講師
2018年 JR東京総合病院総合診療科医長
2019年 JR東京総合病院地域医療連携相談センター長
2019年 十和田市立中央病院附属とわだ診療所院長
2020年 東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座特任准教授
2023年 日本大学歯学部臨床教授

【資格等】
博士(医学)(東京大学)
日本口腔ケア学会口腔ケアアンバサダー委員会委員長
日本内科学会認定内科医
日本専門医機構認定総合診療専門医/専門研修指導医/プログラム統括責任者
日本プライマリ・ケア連合学会認定医/指導医
日本抗加齢医学会認定専門医
日本病院総合診療医学会認定病院総合診療医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本医師会認定産業医
日本再生医療学会認定医
日本口腔外科学会認定医
日本口腔科学会認定医/指導医
日本口腔内科学会指導医
認知症サポート医
難病指定医
医師臨床研修指導医/歯科医師臨床研修指導歯科医 他
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第2回日本口腔医学会学術大会(WEB開催)
学会テーマ
『歯科とAIの未来』

開催日 12月7日(木)
10,000円